QQ:北京オリンピック期間中登録画面ロゴ④

August 28th, 2008

続きまして、2008年8月10日のQQ登録ロゴをご紹介します。

2008年8月10日のQQ登録画面ロゴ:

QQロゴにある中国語:
ロゴに書いてある中国語は「中国ダイビング・ドリームチーム登場」です。

QQペンギンのポーズ:
ダイビングのポーズです。

QQロゴの色使い:
ダイビング関係で、QQロゴの全体の雰囲気も英文字の「QQ」の部分も「プール系」、つまりBlueを使っています。

QQロゴの気になるところ:
マスコットペンギンのダイビングポーズはちょっと可愛く思いますが、ダイビング時の跳ね上がった水の方をはっきり見えるようにしたら見やすくていいかもしれません。

QQ:北京オリンピック期間中登録画面ロゴ③

August 27th, 2008

続きまして、2008年8月9日のQQ登録ロゴをご紹介します。

2008年8月9日のQQ登録画面ロゴ:

QQロゴにある中国語:
ロゴに書いてある中国語は「射撃と重量挙げ、どっちが最初の金メダル」です。

QQペンギンのポーズ:
シューティングのポーズです。

QQロゴの色使い:
金メダルについてですから、QQロゴの全体の雰囲気も英文字の「QQ」の部分も「金色系」になっています。

QQロゴの気になるところ:
銃のBlueはマフラーの色と同様だと理解できますが、赤の部分は個人的にはちょっと微妙だと思います。(手が滑って審判員を撃ってしまった時跳ね上げた血の色?(笑))あとは銃の角度をちょっと変えたほうがいいかもしれません。はじめてみた時は銃には見えませんでした。

QQ:北京オリンピック期間中登録画面ロゴ②

August 27th, 2008

QQ:北京オリンピック期間中登録画面ロゴ①の続きです。

2008年8月8日のQQ登録画面ロゴ:

QQロゴにある中国語:
ロゴに書いてある中国語は「オリンピック聖火、今夜点火」です。

QQペンギンのポーズ:
大歓迎のポーズに見えますが…

QQロゴの色使い:
赤と黄色はメインになっています。英文字の「QQ」の部分も赤になっています。
赤と黄色は中国国旗の色で、開幕式の花火のメイン色にもなれます。
中国では赤は賑やか、幸せの意味を表します。春節(中国旧暦新年)や中国式の結婚式などでも赤がたくさん使われています。
中国でのオリンピックですから、中国を代表できる色を使っていますね。

QQロゴの背景:
北京オリンピックの開幕式場所「鳥巣」+花火が背景に使われています。

鳥巣

鳥巣+花火

中国IT産業ニュース:「.CN」のドメイン1236万に

August 26th, 2008

今日は、中国IT産業に関するニュースを耳にしました。

中国インターネット情報センター(China Internet Network Information Center、略称CNNIC)が最近公開した情報によると、2008年7月末までで、「.CN」ドメイン(中国の国別ドメイン)登録数は1236万で、年間増加率は94.6%に達しました。「.CN」の「爆発的な」発展は、中国におけるインターネットの急速な発展を反映しているといえるでしょう。

上記の数字を読むと、中国のIT産業は結構急速に発展しているなと思う人が多いでしょう。では、新聞に書かれていない情報をご提供いたします。私から見て、「.CN」のドメイン数が激増する理由は、下記の二つにあると思います。

1、中国では、「.CN」ドメインの登録料金は超激安になりました。

2005年に「.CN」の登録料金は180人民元から35人民元へ一回値下げされまして、2007年の3月にはもう一回、1人民元(登録代+初年間料金)に値下げされました。今インフレ中の中国では、1人民元は満腹にさえなれない金額ですが、一年間の「.CN」ドメインが使えることは現実で、「今使わなくても一応登録してしまえ」と思う人も多いのでしょう。

2、中国では、SEOが普及し始めました。

SEO知識が普及したお陰で、サイト経由で儲かった中国人も年々増えています。サイト経由で儲けることができると知っている人の数も増えています。そのうち、SEOを「サイトの数さえ多ければ勝てる」と誤解している方も少なくないでしょう。どうせドメインも安いので、コピペの内容のサイトを量産し始めた個人/会社がいっぱい増えてきました。それもドメインの数が激増したもう一つの原因になるだろうと思います。

「数が多い=急速発展」ではないと思います。数より、質の方も大事だと思います。今は、質を問わずサイトがたくさんあれば絶対儲かると夢を見ている人が多いので、インターネット上にゴミサイトがいっぱいありますが、いつか皆目を覚ましてインターネットが浄化される日が来ると期待しています。

QQ:北京オリンピック期間中登録画面ロゴ①

August 25th, 2008

前編のQQの親会社腾讯(Tencent):上半期売上は前年同期比8割増、多元化戦略での優位性がはっきりとでは、

よく出来たやり方というのは、QQの登録画面をほぼ毎日更新していることです(Googleのロゴの感じで、水泳の項目がある日はマスコットのペンギンが水泳姿で、バドミントンの日はペンギンがバドミントン姿)。

と紹介したのですが、今回からは、QQの北京オリンピック期間中の登録画面ロゴについて、整理しながら一つ一つ紹介いたします。

2008年8月6日のQQ登録画面ロゴ:

QQロゴにある中国語:
ロゴに書いてある中国語は「中国女子サッカーチーム率先に登場」です。
(開幕式の前に行われるから、「率先」という中国語表現を使いました)

QQペンギンのポーズ:
シュートのポーズです。

QQロゴの色使い:
サッカーはグラスフィールドで行う試合なので、8月6日のQQ登録ロゴ全体の雰囲気も、英文字の「QQ」の部分も、グラスの緑色になっています。

一つ残念だと思うところは、女子サッカーですから、QQのマスコットのペンギンは、蝶結びつきの女性ペンギンを使ったほうが面白くなったでしょう。

QQの親会社腾讯(Tencent):上半期売上は前年同期比8割増、多元化戦略での優位性がはっきりと

August 22nd, 2008

QQの親会社腾讯(Tencent)オリンピック期間中の財務報告書についてのニュースをお送りいたします。

Tencent 上半期売上は前年同期比8割増、多元化戦略での優位性がはっきりと。

8月13日,腾讯控股公布了其”奥运财报”。据公布的第二季度及上半年未经审核的综合业绩报告显示,二季度,腾讯继续保持中国互联网上市公司收入第一。

8月13日、Tencentホールディングは「オリンピックに関連する財務報告」を公表した。その第2四半期および上半期の審査前における総合業績報告により、第2四半期、Tencentが中国インターネット上場企業で売上トップの座を守り抜いたことが明らかになった。
  
多元化战略优势凸显

多元化戦略での優位性がはっきりと
 
腾讯2008年上半年总收入为人民币30.327亿元(4.421亿美元 ),比去年同期增长84.8%
互联网增值服务收入为人民币20.358亿元(2.968亿美元),比去年同期增长94.2%
移动及电信增值服务收入为人民币6.266亿元(9,140万美元),比去年同期增长55.6%
网络广告收入为人民币3.674亿元(5,360万美元),比去年同期增长94.7%
经营盈利为人民币15.026亿元(2.191亿美元),比去年同期增长117.8%

 
Tencentの2008年上半期の総売上は30.327億元(4.421億ドル)で、昨年同時期に比べて84.8%増加した。 インターネット付加価値的サービスの売上は20.358億元(2.968億ドル)で、昨年同期比94.2%の増加。モバイル及び電信付加価値的サービスの売上は6.266億元(9,140万ドル)で、昨年同期比55.6%の増加。ネット広告の売上は3.674億元(5,360万ドル)で昨年同期比94.7%の増加。営業利益は15.026億元(2.191億ドル)で昨年に比べて117.8%の伸びとなった。

其中2008年第二季度
总收入为人民币15.998亿元(2.332亿美元),比上一季度增长11.6%,比去年同期增长84.3%
经营盈利为人民币7.653亿元(1.116亿美元),比上一季度增长3.8%,比去年同期增长111.2%

そのうち、2008年第2四半期は総売上が15.998億元(2,332億元)と、前四半期に比べ11.6%増加。昨年同期比では84.3%の増加。営業利益は7.653億元(1.116元)で、前四半期と比べ3.8%、昨年同期比では111.2%増加した。

与此同时,8月11日,福布斯中文版公布了2008年”中国顶尖企业榜”上,据了解,腾讯公司成为唯一上榜的互联网企业,这也是中国互联网企业首度入选福布斯”中国顶尖企业榜”。

これと時を同じくして、8月11日にはフォーブス中国語版が2008年の「中国トップ企業ランキング」を公表しているが、Tencentはインターネット企業として唯一ランクイン。これは中国のインターネット企業として初めて「中国トップ企業ランキング」に選出されるという快挙であった。 
 
奥运存在战略机遇

オリンピックに戦略的チャンスが存在 
 
在奥运期间,腾讯凭借成为游泳、体操、乒乓球、羽毛球,举重队5支金牌队指定的独家信息发布平台,涵括了20余名金牌选手,其金牌资源超过一半以上,吸引了大量的”人气”导入。 据AC尼尔森报告显示,第一时间通过互联网获知首金信息的18-30岁网民中,51%是通过腾讯获知的。
  
オリンピック開催期間中、Tencentは競泳、体操、卓球、バドミントン、重量挙げの5種目の金メダルチーム指定の情報発信のプラットフォームとなり、その中には20人余りの金メダリストが含まれていて、中国の金メダル数の半分以上を占めていたことから、アクセスが殺到した。ACニールセンの報告によると、インターネットで金メダル獲得の最新情報を手に入れた18 - 30歳のネットワーク・ユーザーのうち、51%はTencentを通じて手に入れていた。
  
注册用户迅速增长

登録ユーザーの飛躍的増加
  
基于海量的用户社区,是腾讯的重要优势之一。其中即时通信注册帐户总数达到8.222亿,活跃帐户数达到3.419亿、最高同时在线帐户数达到4200万人。这是业内注册用户数首次突破8亿关口,也是全球最大的中文注册用户数量。”QQ游戏”门户最高同时在线帐户数(仅包括小型休闲游戏)达到400万。

圧倒的な数を誇るユーザー・コミュニティはTencentの特長の一つ。そのうち、インスタント・メッセージの登録アカウント総数は8.222億で、アクティブ・アカウント数は3.419億、同時にオンラインするアカウント数は最大で4200万人に達する。これは業界内で登録ユーザーが8億の壁を突破した初の例であり、中国語アカウントユーザー数では世界最大の規模である。「QQ Games」ポータルにおける最大同時オンラインユーザー数(ミニゲームのみを含む)は400万に達する。

在本次财报中,腾讯还首次谈到了其在社会责任方面的贡献。凭借汶川地震、奥运会等大事件,腾讯网的影响力也愈加凸显,不仅流量显著增长,同时提高了品牌认知度,成为其互联网广告收入大幅增长的前提。

今回の財務報告において、Tencentは初めてその社会貢献について記している。四川汶川大地震やオリンピックなどの大きな出来事によりTencentの影響力もますます目立つようになってきたが、今後はトラフィックの増加のみならず、ブランドの認知度を高めることが、インターネット広告収入を大幅に増やしていくための前提となっている。

オリジナルニュースは 中国新闻网:腾讯上半年收入同比增八成 多元化战略优势凸显 から

オリンピック前の放送権についての競争は激しかったですが、オリンピックの間はオリンピック関連ニュースの放送についても激しく競争しています。

QQ のやり方にはよく出来たものもありますが、一方で私が嫌うやり方もしています。

よく出来たやり方というのは、QQの登録画面をほぼ毎日更新していることです(Googleのロゴの感じで、水泳の項目がある日はマスコットのペンギンが水泳姿で、バドミントンの日はペンギンがバドミントン姿)。

私が嫌うやり方というのは、ニュースがいつも突然スクリーンの右下から出てくることで、時々邪魔になります。

宣伝も、SEOと同様に、度があります。ちょうどいい具合であれば、ユーザーも満足させて、ブランドの認知度が高まりますが、やり過ぎると、逆効果が出てきて、残念なことになってしまいます。

中国の求人サイトはなぜ腐ってだめになってしまったのか?

August 19th, 2008

中国の求人サイトの現状及びその原因についての文章をお送りいたします。文章が長くなってしまいますが、中国IT産業の現状をある程度理解しやすくなると思いますので、最後までご覧ください。

中国の求人サイトはなぜ腐ってだめになってしまったのか?

現在中国の求人サイトが面している状況をみると、求人サイトが市場を腐らせてしまったように思える。

ここでいう普遍的な現象とは、人材を募集する会社に多くの無意味な履歴書が届けられ、多くの時間を割いてそれらをふるい分けることになる、ということ。問題の核心をたどっていくと、なぜそんなに多くの無意味な履歴書が届くのか?ということにたどり着くのだが、これは単に履歴書を送るコストが安すぎることだけが原因なのであろうか。

JavaEye(作者が運営しているサイト)まで届いた履歴書からみると、この問題は存在していない。基本的に発送者の目的意識が高いため、あちこちに履歴書をばらまくことがないのだ。一方、51job(中国の規模の大きい求人サイト)などのサイトで前述の現象が出ているのは、実のところサイト自身がそうすることを推奨していることと大きな関係がある。

原因は実はとても簡単なことだ。同じだけの資金投入でどれだけ多くの履歴書が集まるか、という基準でHR担当者が求人サイトを評価しているためである。500人民元払って千通もの履歴書が届くのと、2000人民元でわずか20通だけという場合、最終的に採用する人材が後者に揃っていたとしても、HRとしては、きっと前者のサイトに予算を組むだろう。

51jobにとって、同業のほかの求人サイトとの早期における競争は、求人のコストを下げて履歴書バラ撒きを奨励することで優勢を作り上げてきたと言ってもいい。最終的にこのような局面を作り上げ、履歴書の単価コストによって求人効果を評価するようなHRを大量に生み出した(HRも専門的な技術や能力を持っていないため、履歴書の質を比べることができない)。

まさにこのような局面が作られたからこそ、無意味な履歴書が氾濫する結果を招いたのだが、応募者にとって、履歴書の発送にはコストこそかからないものの、その後の電話や面接におけるコストはなくならない。大事な会議中に面接通知が来たら、たまったものではないし、どこの会社のどの職種にエントリーしたのか自分でも覚えていないようなことになったら、面接本番で困るのはほかでもない自分自身だ。したがって履歴書のコストが下がったからといって、それが氾濫するとは限らないはずなのだ。

問題は、履歴書を何通送っても全く音沙汰がないことに応募者が気付いたことだ。なぜ音沙汰がないのか?求人を出した会社が一度に千通あまりもの履歴書を目にして、目を回したのだ。会社はある方法によってこの問題を解決しようとするが、その結果、条件に合っている多くの履歴書も容易く淘汰されてしまい、当選する確率はとても低くなる。こんなときに応募者ができる唯一のことといえば、履歴書を送って送って送りまくることくらいである。発送のコストも低いし、何も恐れることはない、送ってしまえ!というわけで週に1000通もの履歴書を同じ職種に何度も何度も送りつけ、HRを混乱させることになる。

最終的には、三方が共同で後押しする形で、現在の状況が作られたのだ。すなわち、サイトがHRの履歴書単価コスト評価の習慣を育てた結果、HRは履歴書の質より量を重視するようになった。サイトが履歴書のバラ撒きを推奨した結果、HRは履歴書の山を処理しきれなくなった。履歴書発信の効果が薄れ、応募者は狂ったように履歴書を送りつけるようになり、HRは更に履歴書を処理できなくなった。この繰り返しである。

ここにきてHRは愚痴の一つもこぼすであろう。求人サイトはその時を見逃すはずはない。我々が履歴書フィルタを開発いたしました、キーワードにしたがってふるい分ければ、何通来ようが楽に選べるではありませんか、とHRに宣伝する。やがてフィルタを導入したHRは一通ずつ履歴書を読むことはなくなり、キーワードで検索するだけになる。応募者の運が悪く、履歴書にそのキーワードがなかったら、どんなに素晴らしい履歴書でも、第一段階でふるい落とされてしまう。応募者は納得できない。「これだけ実力があり、職種もぴったりなのに……それなら沢山送っておこう。一つの職種に何度でも。それから範囲を広げて網を張っておこうか、これだけ種をまいておけばどこかで収穫もあるだろう」とこうして悪循環が続いていく。

「サイトがフィルタまで開発していながら、なぜ応募者が履歴書を送信した段階で振り分けないのか。HRに届く履歴書を減らせば有効ではないか。」という方もいるだろう。しかし、サイトは死んでもそんなことをするはずがない。なぜなら、そんなことをすれば、HRは履歴書が減ったことで単価コストが高すぎると感じ、このサイトには広告掲載の価値なし、と判断するからである。

サイトにとってはむしろHRに大量の履歴書が届くことで、人材のきわめて豊富な最高の求人サイトであると信じ込ませ、その後で付加的な有料サービスを提供することで、スパムと化している履歴書の中から必要な人材を探し出すのをサポートすることができるのだ。これによりサイトはビジネス上の目的を達成する。すなわち、低価格な求人サービスと大量の無用な履歴書によって会社を引きつけ、1ヶ月あるいは1年の定期会員にしてしまったうえで、その後の付加価値的サービスによって、真の利益増加を実現するわけである。

現在51jobの企業求人にかかる費用は、一社の広告が月に500人民元と非常に安いが、これでは儲かるどころではない。全くの赤字操業である。しかし、サイトが儲かるのはこれによるところではない。大量の履歴書を目の前にどうしようもなくなっている企業に提供するこのサービスこそが、利益の源泉なのだ。

私の個人的な観察によれば、求人サイトとはこういうものである。大企業の大口注文と大量の中小会員の付加的サービスによって利益を上げているのである。

会費と求人広告費では全く儲けていない。こうしたビジネスモデルゆえに、サイトが今後健全な方向に進んでいくとは言いがたい。ネット求人市場はこうして腐ってダメになってしまったのだ。

募集した企業の担当者が自ら履歴書を見るのは小規模の企業に見られることで、大企業では時間と労力の節約のため、HRが必要になってくる。しかし顧客を細かく分けてみると、大企業こそが求人サイトに収益の大部分をもたらしてくれるのであり、中小企業はわずかな比率を占めているにすぎない。

HRにとっては、データによって求人広告の投入効果を数値化する必要があるため、履歴書の数はその指標となり、使った金が妥当であるか直接決定することになるのだ。また、履歴書の振り分けが日常業務の一部であるHRによって、その仕事量を減らしてくれるツールが自然と必要となる。この二つは決して矛盾しない。

オリジナル文章は:网络招聘是如何被做烂掉的?から

これは同じビジネススタイルがたとえA国で成功したとしてもB国で必ずしも成功するとはいえないことの一例になるでしょう。

科学技術のお陰で、地球が「小さく」なってきました。世界のあちこちで、人は「同じ生活」を送ることができるようになりました(食事ならマックかKFCで、買い物ならwal-martでVISAカードを、休日はPSかWillでテレビゲーム、…)。日常生活を同一化させることは簡単ですが、長い歴史を経て深層に沈殿した文化や習慣が同一になることは難しく、むしろ不可能だと思っています。

ということで、ユーザーを分析することはいつでも重要だと思います。外観でユーザーを区別できない今ならなおさら重要だと思います。ユーザーのニーズを分からないと、最後まで笑えないでしょうね。

極秘ファイル:巨人网络(Giant Interactive Group)が51.comに投資する前に行なった調査

August 18th, 2008

以前このブログでも取り上げましたが、今年7月に巨人网络(Giant Interactive Group)はソーシャルネットワークサイト 51.com に対する5100万ドルの投資を行いました。その投資にまつわる資料『極秘ファイル:史玉柱が51.comに投資する前に行なったある調査の報告』が見つかりましたので日本語に翻訳してお送りします。

いつもは原文を併載していますが、今回は文章が長いので中国語抜きにしました。中国語に興味をお持ちの方は、リンク経由で原文をご覧ください。

極秘ファイル:史玉柱が51.comに投資する前に行なったある調査の報告

ある日、巨人网络(Giant Interactive Group)の知り合いが別れ際にくれたのは、史玉柱(訳注: 巨人网络のCEO)が51.comに投資する前に市場調査会社・ニールセンに委託して行なったある調査報告書だった。この報告書はニールセンが行なった51.comの6月中における調査データで、その中からいくつか抜き出してみた。

1、2008年6月、51.com全体のページインプレッション(Page Impression)は62億に達し、1か月のユニークユーザー(Unique Brower)数は1.7憶近かった。

コメント:PVが62億で6月は30日間だから、平均すると1日当たり2億余りということになる。

2、1か月のセッション(Session)数は3.5億近く。月一人当たり2.06回訪問していることになる。訪問者は51.comに平均毎回11分近く留まっている。

コメント:ユーザー平均毎回11分という滞在時間は十分長い。51.comにとってのポイントはなんとかしてユーザ訪問の回数を増やすことだ。月2回を3回にするだけでもすごいことになる。常に「売り買い」(51.comのミニゲーム)や「場所取り」(51.comのミニゲーム)をさせたり、携帯でのお知らせ機能などを増やすとか?
 
3、ユーザーの集中している地区は、広東(21.3%)、湖南(14.7%)、江蘇(7.7%)、浙江(6.3%)などの省及び重慶(3.8%)、北京(3.3%)、上海(3.1%)などの直轄市であった。

コメント:富裕層が比較的多い江蘇・浙江地区で14%に達し、北京・上海にもこんなに多くの51.comのユーザーがいるとは、意外だった。

 4、ユーザー層が若者に集中:35.5%のユーザーは18歳以下、50%近いユーザーは18-24歳の若者である。学生にも集中:在校生のユーザが23.4%を占めている。

コメント:ユーザ層が若いのは想定内だった。感覚的には51.comとQQのユーザ層はたいへん近いものがある。QQ上で普及活動をしていくのが一番効果的かも。でも下手するとTencentが黙っちゃおかないだろう。

史玉柱は若者向けのゲームを作ることを画策しているのではないか。それとも51.comがこの部分のユーザーを、網易、完美時空、金山、久游などに分け与えるとか。もちろん、史玉柱が久游を買収するようなことがあったら、51.comはすぐにでも彼らに自分のユーザを送り込んでやることだろう。

 5、51.comの日毎の最高値は各週の日曜日に出ている。うち6月8日が最も多く、独立訪問者数は900万を超え、ページの閲覧数も3憶近く、訪問回数は延べ1400万回、平均訪問滞在時間は11分53秒だった。

コメント:これは工場で働いている出稼ぎの兄ちゃん姉ちゃんたちの力によるものが大きいだろう。私の知る多くのメーカーでは休日は週に一回、日曜だけだった。みんなこの限られた日曜の時間を最大限に生かし、ネットでナンパやイケメンを見るに精力を注いでいるのだ。
 
6、高学歴層に集中:大専以上の学歴(在学中含む)が28.5%を占めた。

コメント:学歴がどうであれ、人間の原始的なニーズはみんな同じ。もしかしたら学歴が高いほど、それは強烈になっていくのかも。この比率を以前51.comが公言していた1.2憶の登録ユーザ数に掛けてみると、大専以上の学歴を持つユーザは3400万(!)ということに。しかしこれまでの我々の知っている51.comとは大分かけ離れているのでは。

7、51.comユーザのうち、半分以上は家庭の日常消費/ショッピングに関わっていた。そのうち、34.6%のユーザは日常家庭でのショッピングにおける消費の決定者であり、13.9%のユーザーは前の月に家庭内の他の構成家族より消費が多かった。

コメント:面白い。史玉柱はこのデータによって何をしようというだろうか。将来のスポンサー探しのため?おそらくは値を見積もった重要なパラメータなのだろう。

8、51.comの訪問者は現地の検索エンジン百度(Baidu)に入れ込んでいる。検索ソースのうち81%を占めていた。

コメント:史玉柱は李彦宏(訳注: 百度の総裁兼CEO)と密かに何かを企てているのでは?そうでなくてなぜこんなデータを調査する必要があるのだろうか?

オリジナル文章は:绝密:史玉柱投资51.com之前做的一份调研报告 から 

感想:

①巨人网络(Giant Interactive Group)と51.comはどちらも「付加値」を売っています。巨人网络の扱うそれは「占有欲」で、
51.comの方は「性欲(?)」になります。「飢餓」や「寒さ」で困らない今現在、上記の両方の欲望が盛んになってきました。それがユーザーが度々ログインする理由になるのでしょうね。

②QQにとってはもう一つの強いライバルが出てきました。連合してケーキを分けるか、競争して勝ち抜いた方がケーキを独占するかが今後の見ものになってきます。形的には(IMツールとSNSサイトで)違っていますが、競争になり得ないとは言えないでしょう。

③中国の校内网(Xiaonei)と日本のMixiについての調査結果(もしあるとしたら)に興味が湧いてきます。

関連ニュース

中国のIMソフト:QQについて

August 14th, 2008
QQ

QQ

先日書いた『腾讯(Tencent)、Linux 版 QQ を正式リリース』では、QQのダウンロードURLをご紹介したのですが、QQはUnicodeを使っていないため、日本語のOS上では文字化けになってしまうようです。対策を探してみたところ、『中国語チャットQQのインストール方法と使い方の解説』という記事が見つかりましたが、一方で『「QQ」は日本語OSのパソコンには危険なソフトです!!』という記事も見つかりました。

4、5年前、自分が日本に留学した時は、QQがあるからいつでも家族と連絡ができていいなと思っていたのですが、QQ経由の中国語メッセージはみんな文字化けになってしまって、仕様がないので家族とローマ字のピンインでチャットしなければならず、結構大変でした。

(分かりやすく言えば、日本語でもローマ字の「ame」で「雨」と「飴」両方を示す可能性があるのと同様に、中国語でも同じ発音を持っている漢字が多くて、どの漢字とどの漢字でどういう風な組み合わせになるのかがまるでパズルのようになります。)

4、5年間が経っても同じ問題が存在していることにはちょっとびっくりしまして、原因をちょっと無責任に推測してみました。それは、

QQは国際化を考えていなかったかもしれません。

上記の推測を支える理由は:

1、QQは中国だけで十分「満腹まで食べられる」感じで、わざわざリスキーな国際化をする理由がありません。

「20-80の法則」の通りで、中国でユーザー数の一番多いIM(インスタント・メッセンジャー)ソフト及び一番規模の大きいSNSとして、現有の20%の中国ユーザーを維持したほうが、苦労して80%の海外ユーザーを追求するより効率がよくてコストが少ないのでしょう。

2、QQには進化する道が多数存在していて、国際化に進むべきとは限りません。

QQは文字化けの問題を解決していなかったのですが、進化していないとはいえません。MSNなどと競争しているうちに、QQはミニゲーム、スペース(ブログみたいなサービス)、ペット(ポケモンみたいなサービス)、アルバムなど数多くの周辺機能を開発(及びクローン)して、ユーザーに最も満足できるサービスを提供してきています。

つまり、QQは「横の展開」ではなく、「縦の展開」の道を選びました。

校内网(Xiaonei)、MSNのような強力なライバルが増え、ユーザーの要求も高くなってきましたから、QQにとっては国際化をする暇がしばらくないのかもしれません。

関連ニュース

中国のPageRank=8以上のサイト一覧

August 14th, 2008

つい最近、GoogleがPageRankを更新しました。中国の多くのサイトオーナーがPageRankの上昇を報告しており、中国のウェブサイトの力が世界的にも向上してきているのではないかと言われています。

中にはPageRankが8に達するサイトも見られます。以下はその一覧です。

名前 日本語訳 PR URL 種類
备案中心 ICP登録センター 9 miibeian.gov.cn 政府
中国教育和科研计算机网 中国教育及び科学研究PC網 8 edu.cn 政府
教育部 教育部 8 moe.edu.cn 政府
人民政府门户网站 人民政府のポータルサイト 8 gov.cn 政府
科学技术部 科学技術部 8 most.gov.cn 政府
商务部 商務部 8 mofcom.gov.cn 政府
人力资源和社会保障部 HR及び社会保障部 8 mohrss.gov.cn 政府
中关村 中関村 (中国のシリコンバレー) 8 zol.com.cn 硬件 (ハードウェア)
百度 百度 (Baidu) 8 baidu.com 搜索 (検索)
苹果apple Apple 8 apple.com.cn 品牌 (ブランド)
搜狐 Sohu (中国四大ポータル) 8 sohu.com 门户 (ポータル)
新浪网 Sina (中国四大ポータル) 8 sina.com.cn 门户 (ポータル)
谷歌中国 Google China 8 google.cn 搜索 (検索)
人民网 人民網 8 people.com.cn 媒体 (メディア)
央视国际 中国中央テレビ局 8 cctv.com 媒体 (メディア)
路透中文网 Reutersの中国語版 8 cn.reuters.com 媒体 (メディア)
光明网 光明網 8 gmw.cn 媒体 (メディア)
中国日报 中国日報 8 chinadaily.com.cn 媒体 (メディア)
互联网周刊 インターネット週刊 8 ciweekly.com 媒体 (メディア)
清华大学 清華大学 8 tsinghua.edu.cn 高校 (大学)
北京大学 北京大学 8 pku.edu.cn 高校 (大学)
上海交通大学 上海交通大学 8 sjtu.edu.cn 高校 (大学)
复旦大学 复旦大学 8 fudan.edu.cn 高校 (大学)
南京大学 南京大学 8 nju.edu.cn 高校 (大学)
西安交通大学 西安交通大学 8 xjtu.edu.cn 高校 (大学)

元のデータはこちらにあります。

種類で分けるとこのようになります。

種類 %
政府 7 28%
メディア 6 24%
大学 6 24%
検索 2 8%
ポータル 2 8%
ブランド 1 4%
ハードウェア 1 4%
25  

インターネットユーザー数が世界一になった中国では、いずれはPagerank=10のサイトも出てくるかもしれません。その時が楽しみです。