極秘ファイル:巨人网络(Giant Interactive Group)が51.comに投資する前に行なった調査
Monday, August 18th, 2008以前このブログでも取り上げましたが、今年7月に巨人网络(Giant Interactive Group)はソーシャルネットワークサイト 51.com に対する5100万ドルの投資を行いました。その投資にまつわる資料『極秘ファイル:史玉柱が51.comに投資する前に行なったある調査の報告』が見つかりましたので日本語に翻訳してお送りします。
いつもは原文を併載していますが、今回は文章が長いので中国語抜きにしました。中国語に興味をお持ちの方は、リンク経由で原文をご覧ください。
極秘ファイル:史玉柱が51.comに投資する前に行なったある調査の報告
ある日、巨人网络(Giant Interactive Group)の知り合いが別れ際にくれたのは、史玉柱(訳注: 巨人网络のCEO)が51.comに投資する前に市場調査会社・ニールセンに委託して行なったある調査報告書だった。この報告書はニールセンが行なった51.comの6月中における調査データで、その中からいくつか抜き出してみた。
1、2008年6月、51.com全体のページインプレッション(Page Impression)は62億に達し、1か月のユニークユーザー(Unique Brower)数は1.7憶近かった。
コメント:PVが62億で6月は30日間だから、平均すると1日当たり2億余りということになる。
2、1か月のセッション(Session)数は3.5億近く。月一人当たり2.06回訪問していることになる。訪問者は51.comに平均毎回11分近く留まっている。
コメント:ユーザー平均毎回11分という滞在時間は十分長い。51.comにとってのポイントはなんとかしてユーザ訪問の回数を増やすことだ。月2回を3回にするだけでもすごいことになる。常に「売り買い」(51.comのミニゲーム)や「場所取り」(51.comのミニゲーム)をさせたり、携帯でのお知らせ機能などを増やすとか?
3、ユーザーの集中している地区は、広東(21.3%)、湖南(14.7%)、江蘇(7.7%)、浙江(6.3%)などの省及び重慶(3.8%)、北京(3.3%)、上海(3.1%)などの直轄市であった。コメント:富裕層が比較的多い江蘇・浙江地区で14%に達し、北京・上海にもこんなに多くの51.comのユーザーがいるとは、意外だった。
4、ユーザー層が若者に集中:35.5%のユーザーは18歳以下、50%近いユーザーは18-24歳の若者である。学生にも集中:在校生のユーザが23.4%を占めている。
コメント:ユーザ層が若いのは想定内だった。感覚的には51.comとQQのユーザ層はたいへん近いものがある。QQ上で普及活動をしていくのが一番効果的かも。でも下手するとTencentが黙っちゃおかないだろう。
史玉柱は若者向けのゲームを作ることを画策しているのではないか。それとも51.comがこの部分のユーザーを、網易、完美時空、金山、久游などに分け与えるとか。もちろん、史玉柱が久游を買収するようなことがあったら、51.comはすぐにでも彼らに自分のユーザを送り込んでやることだろう。
5、51.comの日毎の最高値は各週の日曜日に出ている。うち6月8日が最も多く、独立訪問者数は900万を超え、ページの閲覧数も3憶近く、訪問回数は延べ1400万回、平均訪問滞在時間は11分53秒だった。
コメント:これは工場で働いている出稼ぎの兄ちゃん姉ちゃんたちの力によるものが大きいだろう。私の知る多くのメーカーでは休日は週に一回、日曜だけだった。みんなこの限られた日曜の時間を最大限に生かし、ネットでナンパやイケメンを見るに精力を注いでいるのだ。
6、高学歴層に集中:大専以上の学歴(在学中含む)が28.5%を占めた。コメント:学歴がどうであれ、人間の原始的なニーズはみんな同じ。もしかしたら学歴が高いほど、それは強烈になっていくのかも。この比率を以前51.comが公言していた1.2憶の登録ユーザ数に掛けてみると、大専以上の学歴を持つユーザは3400万(!)ということに。しかしこれまでの我々の知っている51.comとは大分かけ離れているのでは。
7、51.comユーザのうち、半分以上は家庭の日常消費/ショッピングに関わっていた。そのうち、34.6%のユーザは日常家庭でのショッピングにおける消費の決定者であり、13.9%のユーザーは前の月に家庭内の他の構成家族より消費が多かった。
コメント:面白い。史玉柱はこのデータによって何をしようというだろうか。将来のスポンサー探しのため?おそらくは値を見積もった重要なパラメータなのだろう。
8、51.comの訪問者は現地の検索エンジン百度(Baidu)に入れ込んでいる。検索ソースのうち81%を占めていた。
コメント:史玉柱は李彦宏(訳注: 百度の総裁兼CEO)と密かに何かを企てているのでは?そうでなくてなぜこんなデータを調査する必要があるのだろうか?
オリジナル文章は:绝密:史玉柱投资51.com之前做的一份调研报告 から
感想:
①巨人网络(Giant Interactive Group)と51.comはどちらも「付加値」を売っています。巨人网络の扱うそれは「占有欲」で、
51.comの方は「性欲(?)」になります。「飢餓」や「寒さ」で困らない今現在、上記の両方の欲望が盛んになってきました。それがユーザーが度々ログインする理由になるのでしょうね。
②QQにとってはもう一つの強いライバルが出てきました。連合してケーキを分けるか、競争して勝ち抜いた方がケーキを独占するかが今後の見ものになってきます。形的には(IMツールとSNSサイトで)違っていますが、競争になり得ないとは言えないでしょう。
③中国の校内网(Xiaonei)と日本のMixiについての調査結果(もしあるとしたら)に興味が湧いてきます。
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